価値観とリラクゼーションライフ

価値観について

私たちの価値観は、日々の選択や行動を導く重要な要素です。私たちは、それぞれの価値観により、大切にするもの、求めるもの、何に対して時間とエネルギーを費やすかを決定します。そして、その価値観が人それぞれのリラクゼーションライフ、つまり、心地よいリラックスした生活を決定します。

例えば、自然が好きなAさんは、郊外に住み、ファッションには無頓着でカジュアルな格好をして、多くの友人たちと過ごす時間が楽しいと感じていたとします。

一方で、都会が好きなBさんは、都心部に住み、高級な腕時計や衣服を身に着けることに喜びを感じて、あまり多くの人と接したがらず一人でいる時間が多かったとします。

二人には余暇を楽しむ時間があります。さて、次のうち、Aさん、Bさんはどちらを選ぶでしょうか？

自然豊かな場所での大人数でわいわいしながら行うバーベキュー

都心部の予約困難な高級レストランでの少人数でのディナー、

そう、ご想像通り、自然を愛するAさんはみんなと楽しく過ごせるバーベキューを選び、雄大な自然と気の合う仲間たちとのバーベキューに心底リラックスすることでしょう。もし、Aさんが高級レストランで食事をしなければならなかったら、そわそわして料理の味もわからないかもしれません。Aさんは緊張してリラクゼーションどころではないはずです。

高級志向のBさんは、都心部での高級ディナーを選び、選び抜かれた食材と高級ワインに酔いしれ、大いにリラックスすることでしょう。Bさんが、もしもバーベキューに行ったなら、一人でぽつんと紙皿を持ち、肉が固いとぶつぶつ心の中で文句を言い、リラックスどころではないはずです。

このように、与えられた状況が同じであっても、AさんとBさんがリラックスできる状況は異なります。それは、どこからくるかというと、二人の価値観の違いからです。自然を愛し友人たちに囲まれることに価値を見出すAさんと、都会を愛し高級なものに価値を見出すBさんの違いが、リラクゼーションできる状況を決めているのです。これはどちらの価値観がいいとか悪いとかの話ではありません。二人が持っている、それぞれの価値観に応じた方法で余暇を楽しむことが、リラクゼーションにつながるということなのです。

このブログにはリラクゼーションするための方法がいくつも書かれていますが、全部が全部、これを読んでくれている方たちに当てはまるかというとそうではありません。大事なことは、数あるリラクゼーション法の中から自分に合うものを見つけ出し、日々の生活に取り入れることだと思います。

自分を見つめなおす

自分がどこに価値を置いているのか、あまりわからないという人が大半かもしれません、そういう時は、深く自分を見つめなおすことが有効であると思います。自分が大切にしていることを紙に書きだしてみるのもよいですし、瞑想の中で心に浮かんでくることをあるがままに受け入れ、瞑想後になぜそのような考えが浮かんできたのかを追求するのもよいかもしれません。

瞑想をしていると、忘れていた記憶がふと思い出されたり、見たこともないような光景が頭に浮かんできたりします。これは顕在意識の中では決して呼び出すことができないもので、潜在意識の中に封じ込まれた過去の記憶だったり、それをもとに合成された抽象的な概念だったりします。おそらく、眠っているときに見る夢のようなものではないでしょうか。人は、顕在意識ではなく潜在意識で行動が決定するという説もあるくらいですから、潜在意識の淵でもいいから、触れてみるのも重要かもしれません。

こうして、紙に書きだしたり、瞑想をするなどを繰り返しているうちに、自分が本当に大切にしたいこと、自分にとっての幸せな生活とは何かを見つけることができます。自分の心のうちを知り、どこに自分なりの価値を置けばよいのか、どのような人生を送りたいのかを明確にすること、これがリラクゼーションライフへの第一歩です。

リラクゼーションライフは、心地よさや平穏さを重視する生活スタイルです。それを実現するツールが瞑想や呼吸法などのリラクゼーションテクニックであると同時に、それらを活用する中で、自分自身の内面に向き合い価値観を見出すことも、リラクゼーションライフの中に含まれるのです。

私たちが自分の価値観を理解し、それに基づいた生活を送ることで、本当の意味でのリラクゼーションライフを手に入れることができます。あなたの価値観が、あなた自身のリラクゼーションライフを形成するのです。