DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)のどちらも、オメガ3脂肪酸という多価不飽和脂肪酸に属します。
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DHA(ドコサヘキサエン酸)とは
DHA(ドコサヘキサエン酸)は、オメガ-3脂肪酸の一種で、私たちの体内で生成することが難しく、食事から取り入れる必要があります。健康な食事を通じてDHAを適量摂取することは、脳の健康、視力の維持、そして心血管疾患の予防に重要です。特に、オメガ-3脂肪酸が豊富な魚を週に2回食べることが推奨されています。
DHAと脳の関係
DHAは神経細胞の膜(ニューロンの膜)の主要な成分であるとともに、神経信号の伝達を容易にし神経細胞同士のコミュニケーションをスムースにします。
また、DHAは、神経伝達物質(信号を伝える化学物質)の生産とリリースにも重要です。これには、快感や報酬を制御するドーパミンや、心の平穏を維持するセロトニンなどの神経伝達物質が含まれます。DHAは、これらの伝達物質が適切に機能することに役立ち、学習、記憶、注意、感情調整などの一連の脳の機能が正常に機能することを助けます。その結果、リラクゼーションにも役立つことになります。
さらに、DHAは抗酸化作用も持ち、神経細胞の損傷や老化を防いだり、炎症性物質の生成を抑制し、炎症反応を抑制することが示されています。
これらの理由から、DHAは特に胎児や乳幼児の脳の発達にとって重要であり、妊娠中や授乳中の女性、そして幼児に対してDHAを含む食事が推奨されています。
DHAと心臓の関係
DHAは、心血管系においても重要な役割を果たします。具体的には、以下の点がDHAが心臓に良いとされる理由です。
DHAは、血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を減少させることが示されています。これにより、動脈硬化や心血管疾患のリスクを低減する効果があると考えられています。
EPAとは
EPA(エイコサペンタエン酸)もDHAと同様に、オメガ-3脂肪酸の一種で、私たちの体内で生成することが難しいため、食事から取り入れる必要があります。
TGを低下させるEPA
EPAは心血管系の健康に貢献します。血液中のトリグリセリド(TG)レベルを低下させ、血液の流れを改善する作用があります。これにより、心臓病や脳卒中のリスクが低減する可能性があります。
血小板凝集を防ぐEPA
また、EPAは、血液中の血小板の凝集を抑制し、血流をよくします。
血小板の凝集は、皮膚の傷や内部の血管の損傷があったとき、その傷を修復するためにおこります。損傷部からの血液の漏れを止めるために、血小板が凝集し、栓を作るのです。このことを「血液凝固」または「血栓形成」と呼びます。これが乾燥して硬くなると、「カサブタ」と呼ばれます。
このように、血小板凝集は、私たちの体の中で行われる修復機構のひとつであり、なくてはならないものですが、血小板の凝集が過剰になると、体内の血管で血栓が形成され、血流が妨げられることがあります。そうすると、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくなるため注意が必要なのです。
炎症を防ぐEPA
EPAの注目すべきもう一つの特性は、抗炎症作用を持つことです。EPAは、炎症を引き起こすプロスタグランジンやロイコトリエンという物質の生成を抑制します。したがって、EPAは関節炎やその他の炎症性疾患の管理に役立つ可能性があります。
DHA、EPAを多く含む食材
DHAは主に魚、特に脂質が豊富な魚(例えば、サンマ、サバ、ブリ、イワシ、サーモン、マグロなど)から得ることができます。
しかし、魚はどうも苦手で・・・。という方もいらっしゃるでしょう。そのような方々のためのに、DHAやEPAを主成分とするサプリメントもあります。
ただし、サプリメントを摂取する前には、常に医師や栄養の専門家と相談することが重要です。
魚をあまり食べないとどうなる?
魚をほとんど食べないことが大動脈疾患(大動脈解離・大動脈瘤)による死亡リスクを増加させることが明らかになっています。下の国立がん研究センターのHPにこの記事が載っています。
まとめ
オメガ3脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)の効能やそれらを多く含む食材について書いてみました。これらは、私たちの健康にとって重要な栄養素であり、適切な摂取をすることで健康を保つことができます。健康なからだづくりは、リラクセーションライフへの第一歩です。
食事からの摂取が困難な場合は、医師や栄養士など専門家の指導のもとでサプリメントを使用することができます。